これからメタリック塗装を始めたい、メタリックの塗料にはどんな種類や色があるのか知りたい、と疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事では、メタリック塗装の塗料の種類や特徴、そして主な商品について分かりやすく解説します。
※その前にメタリック塗装とはどういう種類があるか知りたい方は「ガンプラのメタリック塗装とは【方法やパターンを解説】」をご覧ください。
・メタリック塗装の塗料について解説します
・メタリック塗料の種類について解説します
・メタリック塗料の主な製品について解説します
この記事を書いている私は、ガンプラ歴5年、メタリック塗装歴3年で書籍や模型好きな知人、模型屋の店長からメタリック塗装のノウハウを学び習得しました。
少しでもみなさまのホビーライフに活かせるような知見がお伝えできれば幸いです。
メタリック塗装に使う塗料の種類
メタリック塗装に使う塗料の種類は、ラッカー塗料、水性塗料、エナメル塗料の3つです。
ガンプラのメタリック塗装でよく使われるのは、ラッカー塗料と水性塗料です。
ガンプラでは、エナメル塗料はスミ入れや部分塗装に使われることが多いです。
それではラッカー塗料、水性塗料、エナメル塗料のそれぞれの特徴を紹介していきます。
ラッカー塗料
ラッカー塗料はガンプラのメタリック塗装では最もよく使われる塗料です。
各メーカーから販売されている塗料の種類も豊富で多彩な表現が可能です。
ラッカー塗料の特徴は次のとおりです。
1.塗膜がつよい
2.乾くのが速い
3.臭いがつよい
もう少し詳しく解説します。
1.ラッカー塗料は塗膜(塗料で塗装した表面)が非常に強いです。そのため多少爪が当たったりしても剥がれ落ちることがありません。
2.ラッカー塗料は乾くのが速いです。大体20分くらいで乾きます。そのため塗料を重ねていきたいときにも、作業を効率よく進めていくことが出来ます。
3.ラッカー塗料は非常に臭いがきついです。独特のシンナー臭があります。加えてツールを掃除するためのツールクリーナーという溶剤も強めのシンナー臭があります。
ちなみにラッカー塗料は揮発性が高いため、火気厳禁です。
水性塗料
水性塗料もガンプラの塗装では人気です。ラッカー塗料よりも安心安全に使うことが出来るため幅広く利用できます。
水性塗料の特徴は次のとおりです。
1.塗膜が弱い
2.乾くのが少し遅い
3.臭いが弱い
もう少し詳しく解説します。
1.水性塗料はラッカー塗料よりも塗膜が弱い傾向にあります。つめが当たったりすると塗装が剥がれ落ちることもあります。
2.水性塗料はラッカー塗料よりも乾くまでに時間がかかります。逆に完全に乾燥するまでなら水で洗い流せるので何度もやり直せるという利点もあります。
3.水性塗料はとても臭いが弱いです。シンナー臭もしないため快適に作業をすることが出来ます。
水性塗料は水で薄めて使うこともでき、非常に安全に利用できます。
エナメル塗料
エナメル塗料について解説します。エナメル塗料は主にガンプラの部分塗装やスミ入れに使われます。
1.塗膜が弱い
2.乾くのが遅い
3.臭いが弱い
もう少し詳しく解説します。
1.エナメル塗料はラッカー塗料よりも塗膜が弱い傾向にあります。つめが当たったりすると塗装が剥がれ落ちることもあります。
2.エナメル塗料はラッカー塗料よりも乾くまでに時間がかかります。逆に完全に乾燥するまでなら水で洗い流せるので何度もやり直せるという利点もあります。
3.エナメル塗料はとても臭いが弱いです。
エナメル塗料は非常に伸びが良く発色が美しいため筆塗りで使われることもい多いです。
メタリック塗装に使う塗料の主な製品
メタリック塗装に使う塗料を塗料の種類ごとにいくつか紹介します。
ラッカー塗料の主な製品
ラッカー塗料が最も多くのメタリックカラーが販売されいます。
・MR.カラーシリーズ
GSIクレオスから発売されいてる模型用の塗料です。ガンプラ塗装の定番ともいえる商品です。
MR.カラーには、シルバーやゴールドを始め、メタリックレッドやメタリックブルー、メタリックグリーン、メタルブラックなどがあります。
さらにワンランク上のメタリックカラーのラインナップも豊富で、「MR.メタリックカラーGX」や「スーパーメタリック」など幅広く展開されています。
・タミヤカラーラッカー塗料
タミヤから発売されている模型用の塗料です。カーモデル向けのカラーラインナップが豊富ですが、もちろんガンプラにも使用できます。ピュアーメタリックレッドやマイカブルー、ガンメタルやメタリックグレイなど独特なメタリック表現をするカラーも豊富です。
・ガイアカラー
ガイアノーツから発売されている高品質で容量が多いシリーズです。スターブライトシルバーやスターブライトゴールドなどメタリック系のカラーが豊富にラインナップされています。他にもパール系の塗料が豊富です。
水性塗料の主な商品
ラッカー塗料には劣りますが、水性塗料もラインナップがあります。
・水性ホビーカラー
GSIクレオスから発売されている水性塗料です。臭いが弱めで安全に使うことが出来ます。水で薄めることもでき、完全乾燥前なら水で洗い流すこともできます。
・水性塗料アクリジョン
GSIクレオスから発売されている新世代の水性塗料です。水性塗料で弱点だった、乾燥の遅さや塗膜の弱さを改善した商品です。メタリックカラーはシルバーやゴールドを始め、メタリックレッドやメタリックブルー、メタリックグリーン、メタルブラックなどがあります。
・タミヤカラーアクリル塗料
タミヤから発売されている水性塗料です。臭いが弱めで、完全乾燥前ならツールも水で洗い流すことが出来ます。
エナメル塗料の主な商品
エナメル塗料は発売しているメーカーが少なめです。(スミ入れ用に発売されている塗料は多数ラインナップされています。)
・タミヤカラーエナメル塗料
タミヤから発売されているエナメル塗料です。非常に発色が良く、塗料の伸びがよく筆ムラになりにくい特徴があります。
塗料を重ねて塗るときの注意点
塗料を重ねて塗るときには注意点があります。
塗料は性質が異なるため、重ね塗り出来るものと出来ないものがあります。
重ね塗り出来ないものを塗装してしまうと、下に塗っていた塗料が溶けて滲んでしまうなど、失敗することがあります。
こちらの表は、左が下地、上が重ね塗りする塗料です。
〇:重ね塗りできる、△:下地を溶かす可能性がある、×:重ね塗りできない
ラッカー | 水性 | アクリジョン | エナメル | |
ラッカー | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
水性 | × | △ | × | △ |
アクリジョン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
エナメル | × | 〇 | 〇 | △ |
まとめ:メタリック塗装するならラッカーかアクリジョンがおすすめ
メタリック商品が最も豊富にラインナップされているラッカー塗料で豊かなメタリック表現を楽しむことが出来ます。
ただし、臭いがきついためご自宅のホビー環境によっては使用することが難しいケースがあります。
より安全にメタリック塗装を楽しみたい方はアクリジョンがおすすめです。
水性塗料のため、シンナー臭もなく、水性塗料の弱点であった塗膜の弱さや乾燥の遅さが改善されています。
メタリック塗装の塗料の種類と特徴は次の通りです。
・ラッカー塗料:商品ラインナップが最も豊富、だけど臭いがきつい
・水性塗料:安全性が高い、だけど塗膜が弱い
・アクリジョン:安全性が高い、塗膜も強い
・エナメル塗料:発色が良い、塗膜が弱い
塗料を購入するおすすめの方法
塗料ははお近くの模型屋さんや一部家電量販店でも購入することができます。
お手軽かつ確実に商品を購入されたい場合は、ホビーサーチ
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
こちらの記事では失敗しない塗料の希釈方法を紹介していますのでぜひご覧ください。