メタリック塗装やゴールドやシルバーを塗装するとき、下地を黒で塗装するのはどういう理由なんだろう、と疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事では、メタリック塗装でゴールドを塗装するときに下地を黒にする理由を分かりやすく解説します。また、下地を白や別の色に変えるとどうなるか解説します。
※その前にメタリック塗装とはどういう種類があるか知りたい方は「ガンプラのメタリック塗装とは【方法やパターンを解説】」をご覧ください。
・メタリック塗装で下地塗装を行う理由を解説します
・メタリック塗装で下地を黒にする理由を解説します
・メタリック塗装で黒以外の別の色を下地にするとどうなるか解説します
この記事を書いている私は、ガンプラ歴5年、メタリック塗装歴3年で書籍や模型好きな知人、模型屋の店長からメタリック塗装のノウハウを学び習得しました。
少しでもみなさまのホビーライフに活かせるような知見がお伝えできれば幸いです。
メタリック塗装で下地を塗装する理由
メタリック塗装で下地塗装を行う理由を説明します。
プラスチックの表面に塗装を行うと、塗料のわずかな隙間から下地が透けて見えます。目に見えるほどはっきりとわかるのではなく、色の濃淡に表れます。
例えば、赤い塗料を塗装した時、下地が白いととても明るい赤になります。一方で下地を黒にするととても暗い赤になります。
こういった色の濃淡や表現したい色の明度を調節するために下地塗装を行います。
下地塗装には、直接パーツに塗装を行う方法とサーフェイサーを塗装してから下地塗装する方法の２つがあります。サーフェイサーはパーツの表面の傷やヒケを消したいときに使います。
ゴールドの下地を黒に塗装する理由
メタリック塗装でゴールドの下地を黒にする理由を説明します。
ゴールド塗装の下地を黒にすると、落ち着いた印象や重厚感の増した印象を与えるためです。
前述の通り、塗装した塗料のわずかな隙間から下地が透けて見えます。このとき、下地の色によって濃淡や印象が変わってきます。
メタリック塗装やゴールド塗装では、下地を黒にすることでより落ち着いた印象、より重量感の増した金属のような印象を与えることが出来まるので下地を黒にすることが多いです。
下地を黒以外にするとどうなるのか
メタリック塗装の下地を白やグレー、その他の色でどのように印象が変わるのか解説します。
下地に白を塗装した場合
明るい印象になります。
ゴールドの塗料の隙間から見える白が光を反射することで、非常に明るいゴールド塗装になります。目で見るとより黄色みが強く感じます。
ゴールド以外にも、メタリック塗装で下地を白にする例として、カーモデルでメタリックレッドを塗装するときです。メタリックレッドの下地に白を塗装することで、とても発色の良い明るいメタリックレッドに塗装することが出来ます。
ちなみに最近では、フェラーリなどのカーモデルでは、赤を塗装する下地にはピンクを使うこともあるそうです。
下地にグレーを塗装した場合
下地にグレーを塗装すると、白と黒の間くらいになります。
白よりも暗めで、黒よりも明るめの色になります。白よりも落ち着いた印象にしたいときに下地をグレーにします。
下地にメタリック塗料に同系色の色を塗装した場合
メタリックで塗装したカラーがより色濃く見えます。
例えば、メタリックレッドを塗装するときに、下地にレッドを塗装していると、より濃い色のメタリックレッドになります。
下地にゴールドと全く関係のない色を塗装した場合
ゴールドを塗装するとき、下地の色が適切でないと発色が悪くなります。
例えば、レッドやブルーが下地の場合です。下地の色を隠蔽できず、下地の色が透けて見えてしまうと濁ったような色になります。いわゆる発色が良くない状態が出来上がります。
まとめ：ゴールド塗装の下地に黒を塗装するのは、ゴールドをより引き立たせるためです
ゴールド塗装の下地に黒を塗ると、より落ち着いた締まった印象のゴールドになります。
もちろん、明るいゴールドが良ければ白やグレー、イエローにゴールドを塗装しても問題ありません。
ただし、下地の色がゴールドとかけ離れているレッドやブルーだと美しくゴールドが発色しないことがあるので注意が必要です。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
こちらの記事では、メタリック塗装（金メッキ）のガンプラにつや消しスプレーを吹いて考察をまとめております。ぜひご覧ください。
