メタリック塗装するときにどういう問題が起こるか、心配していませんか。
本記事では、メタリック塗装で起こる問題と対処方法を分かりやすく簡単に紹介しています。
この記事は3分ほどで読めるのでぜひご覧下さい。
・メタリック塗装について簡単に解説します
・メタリック塗装で起こる3つの問題を解説します
・3つの問題に対する対処方法を解説します
この記事を書いている私は、ガンプラ歴5年、メタリック塗装歴3年で書籍や模型好きな知人、模型屋の店長からメタリック塗装のノウハウを学び習得しました。
メタリック塗装とは
一般的にメタリック塗装とは、メタリックの塗料を使ってプラモデルやガンプラの表面を塗装することを指します。
メタリックの塗料とは、通常の塗料と違い、微細な金属の粒子が入っている塗料のことをメタリック塗料といいます。
メタリック塗料で表面を塗装することで、メタリック塗料に入っている金属粒子が光を反射してキラキラと輝きのある仕上がりになります。
※メタリック塗装とはどういう種類があるかより詳しく知りたい方は「ガンプラのメタリック塗装とは【方法やパターンを解説】」をご覧ください。
メタリック塗装で起こる3つの問題
メタリック塗装で起こる問題は次の3つになります。
1.塗装の表面にムラが出る
2.艶が出ない
3.吹き始めや吹き終わりに塗料がドバっと出る
より詳しく解説します。
1.塗装の表面にムラが出る
メタリック塗装では、塗装の表面にムラが起こることがあります。
メタリック塗料は、金属粒子が含まれています。
メタリック塗装は、塗装した表面で金属粒子が均一に並ぶことで、金属粒子が光を反射することで美しい輝きとなります。
ただし、金属粒子の並びが不均等になったり、塗装する厚さによってムラが生じやすいのです。そのため通常の塗料よりも表面にムラができるという問題が起こります。
2.艶が出ない
メタリック塗装では、艶が出ないことがあります。
メタリック塗装の美しさをより一層引き立てるのが光沢(艶)です。
メタリック塗装に限らず、エアブラシや缶スプレーで塗装するときには、コツがいります。コツを知らずに塗装するだけでは、十分な艶が出ないことがあります。
艶が出ないからといって、何度も色を重ねても艶は出ません。
3.吹き始めや吹き終わりに塗料がドバっと出る
エアブラシでメタリック塗装をしていると、吹き始めや吹き終わりに塗料がドバっと出ることがあります。
メタリック塗料には、金属粒子が含まれており、通常の塗料よりも、エアブラシのノズルに詰まりやすくなります。
ノズル付近に詰まった塗料が、吹き始めや吹き終わりで、一気にドバっと出ることがあります。
3つの問題の対処方法
上記で説明した3つの問題の対処方法を紹介します。
1.ムラなく塗装する方法
2.艶を出す方法
3.吹き始めや吹き終わりの塗料の噴射を回避する方法
1.ムラなく塗装する方法
メタリック塗料をムラなく塗装するには2つのポイントがあります。
1-1.口径が大きいノズルのエアブラシを使う
口径が小さい0.2や0.3mmのエアブラシで塗装すると、ニードルを全開にしても塗装できる範囲に限界があります。
一方で、0.4mmや0.5mmのエアブラシを使うと一度に塗装できる範囲が広くなります。一度に広い範囲を塗装すると、塗装面が均一になりムラが起こりにくくなります。
おすすめのエアブラシは「ガンプラのメタリック塗装【初心者でも失敗しないエアブラシを紹介】」で紹介しているのでぜひご覧ください。
1-2.こまめに”うがい”をする
塗装している時間が長くなると、メタリック塗料に含まれる金属粒子が沈殿します。金属粒子が沈殿することで、塗料に含まれる金属粒子の割合が、吹き始めと終盤で変わってきます。これがムラとなって現れます。
対策としては、こまめにうがいをするという方法です。うがいをすることで塗料に含まれる金属粒子を攪拌しましょう。
2.艶を出す方法
メタリック塗装で艶を出すポイントは2つです。
2-1.圧倒的に近くで吹く
エアブラシ塗装で艶が出ない理由は、圧倒的に距離が遠いことです。誰しもそうなのですが、失敗したくないので、出来るだけ遠くから吹いていると思います。
私もそうでしたが、エアブラシとパーツの距離が5~10㎝くらい。この距離で塗装しても、全く艶は出ません。塗料をうっすらと乗せるだけでは艶は出ません。
エアブラシで艶を出すためには1~3cmくらいの距離で塗装します。実際にやってみると分かりますが、かなり近いです。でもこれくらい近く、ちょっぴり多めに塗料を乗せないと艶は出ません。
(捨て吹きは遠くからでも構いません。本吹きは近くで吹きます。)
エアブラシで艶を出すのはコツと練習が必要です。簡単にメタリック塗装を楽しむには、まずは缶スプレーをおすすめします。「ガンプラのメタリック塗装【缶スプレーの特徴や使い方を解説】」で詳しく解説していますので参考にしてください。
2-2.トップコートやクリアーを吹く
上手く艶が出ない場合は、クリアーでコーティングすると簡単に艶がだせます。
トップコートやクリアーは表面の保護にもなります。
たくさん種類があって、どれを使っていいか分からないという方はこちら「ガンプラのメタリック塗装【トップコート・クリアーについて解説】」で解説していますのでぜひ参考にしてください。
3.吹き始めや吹き終わりの塗料の噴射を回避する方法
吹き始めや吹き終わりの塗料の噴射を回避する方法は2つポイントがあります。
3-1.吹き始めと吹き終わりはパーツに吹かない
エアブラシでも缶スプレーでもそうですが、吹き始めと吹き終わりはパーツに吹かないというのが最も確実で簡単です。
やるのとやらないのとでは圧倒的に失敗の回数が変わってきます。
3-2.高級なエアブラシを買う
やはり安いものは、安いなりの理由があったりします。逆もしかり。高いエアブラシは相応に品質が良いです。
定価7000円のものから、定価13000円くらいのものに乗り換えたら、吹き始めと吹き終わりの塗料の噴射は全くなくなりました。
7000円でも奮発した方だったのですが、エアブラシの品質の差はあります。
まとめ:コツを知ることで問題を回避できる
メタリック塗装だと、塗装のムラや艶がでないと非常に魅力が下がってしまいます。
しかし、いずれも少しのコツさえつかめば圧倒的に仕上がりが増すのでぜひ参考にしてください。
まとめると次のとおりです。
1.塗装の表面にムラが出る
→口径が大きいノズルのエアブラシを使う
→こまめに”うがい”をする
2.艶が出ない
→圧倒的に近くで吹く
→トップコートやクリアーを吹く
3.吹き始めや吹き終わりに塗料がドバっと出る
→吹き始めと吹き終わりはパーツに吹かない
→高級なエアブラシを買う
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
メタリック塗装で失敗しないための塗料の希釈方法を紹介していますのでぜひご覧ください。