ガンプラのメタリック塗装【重ね塗りに必要な乾燥時間】
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メタリック塗装するときに重ね塗りをした方がいいのか、重ね塗りするときどれくらい乾燥までに時間がかかるのだろうかと疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事では、メタリック塗装するときに重ね塗りが必要なケースと塗料の種類ごとの乾燥までの時間について分かりやすく解説します。
※その前にメタリック塗装とはどういう種類があるか知りたい方は「ガンプラのメタリック塗装とは【方法やパターンを解説】」をご覧ください。
本記事の内容
・メタリック塗装の塗料について解説します
・メタリック塗装で重ね塗りが必要なケースについて解説します
・塗料の種類ごとの乾燥時間について解説します
この記事を書いている私は、ガンプラ歴5年、メタリック塗装歴3年で書籍や模型好きな知人、模型屋の店長からメタリック塗装のノウハウを学び習得しました。
少しでもみなさまのホビーライフに活かせるような知見がお伝えできれば幸いです。
メタリック塗装とは
一般的にメタリック塗装とは、メタリックの塗料を使ってプラモデルやガンプラの表面を塗装することを指します。
メタリックの塗料とは、通常の塗料と違い、微細な金属の粒子が入っている塗料のことをメタリック塗料といいます。
メタリック塗料で表面を塗装することで、メタリック塗料に入っている金属粒子が光を反射してキラキラと輝きのある仕上がりになります。
※メタリック塗装とはどういう種類があるかより詳しく知りたい方は「ガンプラのメタリック塗装とは【方法やパターンを解説】」をご覧ください。
メタリック塗装の重ね塗りが必要なケース
メタリック塗装で重ね塗りが必要となるケースは主に3つです。
1.下地塗装の上に重ね塗りするとき
2.色を重ねて濃くするとき
3.トップコートやクリアーを塗るとき
詳しく解説していきます。
1.下地塗装の上に重ね塗りするとき
1つ目は、下地塗装の上に重ね塗りするときです。
メタリック塗装をするとき、定番の手順としては、下地に黒を塗装します。
そして黒の上にメタリックカラーを塗装します。
つまり、下地塗装した黒の上にメタリックカラーを重ね塗りすることになります。
重ね塗りするとき、下地が完全に乾燥していないと、下地の色が剥げてしまうことがあります。また、下地塗装した色が滲んでしまい、メタリックカラーが濁ってしまうことがあります。
下地塗装については、「ガンプラのメタリック塗装【ゴールドの下地を黒にする理由】」で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
2.色を重ねて濃くするとき
2つ目は、色を重ねて濃くするときです。
メタリック塗装は、塗装する回数を2回、3回と増やすことで色が濃くなります。
このとき、下地が完全に乾燥していないと、塗装面が侵され、表面が荒れてしまうことがあります。
キャンディ塗装も同様で色を重ねていく工程が必要です。キャンディ塗装の場合も下地が完全に乾燥してから色を重ねていく必要があります。
キャンディ塗装については「ガンプラのメタリック塗装とキャンディ塗装の違いを解説」で解説していますので参考にしてください。
3.トップコートやクリアーを塗るとき
3つ目は、トップコートやクリアーを塗るときです。
メタリック塗装したガンプラの仕上げにトップコートやクリアーで仕上げます。
このとき、メタリック塗装した表面にトップコートやクリアーを重ね塗りすることになります。
メタリック塗装が完全に乾燥していないと、クリアー層の中にメタリックカラーが溶け出て、クリアー層がきれいに仕上がりません。
トップコートやクリアーの役割については「ガンプラのメタリック塗装【トップコート・クリアーについて解説】」で紹介していますのでぜひ参考にしてください。
重ね塗りするときの注意点
上述のとおり、完全乾燥していない状態で重ね塗りすると問題が起きます。
重ね塗りするときは、下地が完全乾燥してから塗装しましょう。
最悪の場合、塗装を一からやり直す手間が発生するので注意が必要です。
続いて塗料の種類ごとに完全乾燥までにかかる時間を紹介します。
塗料の種類ごとの乾燥時間
塗料の種類ごとの乾燥時間を紹介します。
紹介する塗料は次の3種類です。
1.ラッカー塗料
2.水性塗料
3.エナメル塗料
1.ラッカー塗料
ラッカー塗料は、3種類の塗料の中で最も乾燥するのが早いです。
乾燥までにおよそ20~30分で乾燥します。
乾燥時間が早いため、下地→メタリック塗装までが1時間くらいで完成します。
もちろんキャンディ塗装も同様に作業をサクサク進めることが出来ます。
作業効率を重視したい場合に最も適しています。
2.水性塗料
水性塗料は、3種類の塗料の中では、乾燥までにかかる時間はちょうど真ん中くらいです。
乾燥までにおよそ半日くらいかかります。
乾燥するまでに時間がかかるため、下地→メタリック塗装するには1日では足りません。作業効率は少し悪いと感じます。
ただし、水性塗料の中でもアクリジョンは別格です。
アクリジョンはラッカー塗料と同じくらいの早さで乾燥します。
アクリジョンについては、「クレオスの水性塗料アクリジョンをオススメする3つの理由」で紹介していますのでぜひ参考にしてください。
3.エナメル塗料
エナメル塗料は、3種類の塗料の中で最も乾燥に時間がかかります。
乾燥までにおよそ半日~1日かかります。
当然ですが、作業効率は下がります。
普段はエナメル塗料でスミ入れするのですが、スミ入れした後は一晩寝かせています。半日では完全に乾燥していない場合が多かったからです。
まとめ:重ね塗りするときは乾燥時間に注意が必要です
メタリック塗装で重ね塗りをするときは、塗装面が完全に乾燥してから塗装することをおすすめします。
塗料の種類ごとの乾燥時間は次のとおりです。
1.ラッカー塗料:およそ20~30分
2.水性塗料:およそ半日~1日
※ただしアクリジョンは30分程度で乾燥する
3.エナメル塗料:およそ半日~1日
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
こちらの記事では失敗しない塗料の希釈方法を紹介していますのでぜひご覧ください。